はじめに
こんにちわ!レイです!
今回分析するのは就活生・転職志望者に向けて富士電機の将来性になります。
富士電機の将来性の評価するうえで最も重要なポイントは以下の3つになります。
- 数年間の各事業内容と業績
- 今後の経営戦略
- 現状の社会トレンド
富士電機の将来性について上記の3つのポイントをふまえて評価いたします。
詳細な将来性の評価方法が気になる方にはこちら!
今回は2024年4月25日に発表された「富士電機株式会社 2023年3月期決算」をもとに企業分析を行いたいと思います。
それではさっそくの各事業状況・経営戦略から見ていきましょう。
富士電機の事業内容・業績・経営戦略
富士電機を支える3つの事業
電力の安定供給を支えるエネルギー事業
まず一つ目は電力の安定供給に貢献するパワエレエネルギー事業になります。
発電所から送られてきた電流はそのまま使用することができず、変電所へと電流を送り人々が使える電気に変える必要があります。
このような変電所で使われる変電・整流設備、蓄電システムなどの製造、提供をパワエレエネルギー事業は行っています。
他にも電流に影響を与える因子の研究など富士電機の根本技術を支える事業内容となっています。
省エネ化に貢献するインダストリー事業
インダストリー事業は主に工場の省エネ化、生産性向上をサポートする製品を提供しています。
規模にもよりますが工場の消費電力は1か月で数百万~数千万円にも及びます。
そのため少しでも電力消費量を抑えるために富士電機の技術は重宝されているというわけです。
他にも監視・制御システムのような機械の不具合や状況を可視化する設備も製造しています。
注目の半導体を製造する事業
半導体事業は産業向けのパワー半導体を提供する事業です。
パワー半導体を用いることで電力を制御し供給量を調節することで、私たちが日常的に使用する家電製品は稼働しているのです。
富士電機では様々な分野にパワー半導体を提供しており、主にネット回線に必要とされるデータセンターに用いられています。
以上が富士電機を代表する3事業となっています。
主に産業インフラを支えるような事業展開をしていることがお判りいただけたと思います。
富士電機の業績
2022年度の業績は大幅に上昇
では2019年度から2022年度までの富士電機の業績について見ていきましょう。
4年間を通してみると業績は右肩上がりとなり、2023年度は好業績を納めています。
業績好調の要因とは?
2023年度の業績が良かったのはなぜでしょうか?
業績に最も大きな影響を与えたのはパワー半導体需要の増加になります。
コロナウイルス蔓延に伴う在宅ワークの増加や急激なIT化により、
生活家電だけでなくパソコンやテレビなどの需要が伸びたため、インダストリー事業や半導体事業は急激に業績が増加しました。
富士電機の経営戦略
2024年度発表の経営戦略とは
初めに富士電機が発表している最新の経営戦略(2024年発表)について見ていきましょう。(参照:富士電機)
収益力の強化と海外事業の拡大や新事業の創出などを2024年の経営計画に掲げています。
より具体的にどのような戦略があるのか見ていきましょう。
半導体を中心に置いた投資戦略
まず一つ目のポイントは設備投資や研究開発費用のほとんどを半導体事業に割り当てている点です。
実際下図の水色部分が半導体事業への投資に該当するようです。(参照:富士電機)
ここまで極端だと富士電機の将来性は半導体事業に依存しているように見受けられます。
東南アジア諸国への進出を画策
2点目はパワエレシステムと半導体の海外進出についても考えているようです。
特に成長の伸びしろがある東南アジア諸国(中国やインドなど)への進出を画策しています。
パワエレシステムはインフラ整備が進むアジア諸国全般、パワー半導体は経済成長が著しい中国を予定しています。
- パワエレシステム … アジア諸国
- パワー半導体 … 中国・欧州
以上から富士電機の経営戦略は半導体の成長を重点的に行う内容であることがわかりました。
それでは以上の情報を参考に富士電機の将来性について考えていきましょう。
富士電機の将来性について
結論から言うと「懸念点はあるものの富士電機の将来性はある」と考えています。
ではなぜ富士電機の将来性があるのか説明していきましょう。
投資戦略が強みを活かし将来性を支える
富士電機の強みとは
まず富士電機の強みについて考えていきましょう。
そもそもインダストリー事業は電流制御に関わる技術をもとに展開されています。
したがって製造した機械が電流を流すと正常に動くのか、省エネできているのかを調べることができるわけです。
それに対しパワー半導体はEV車や産業機械など大量の電力を必要とする機械に用いられます。
これらは半導体の電力効率の最大化や省エネ化が求められる場所です。
つまりインダストリー事業で得られたノウハウをもとに半導体の性能を最良化できる強みが富士電機にはあるわけです。
自社内でそれができるのは大きな強みであると考えられます。
投資戦略で事業の相乗効果を最大化
富士電機の投資戦略は半導体事業に大幅な設備、研究投資を行うとしています。
一見偏ったバランスが悪い投資戦略のように見えますが、半導体の生産能力・性能が向上すると他事業にも大きな恩恵を与えることができます。
これはインダストリー事業が半導体製品を主軸に製品やサービスを提供しているため、半導体の性能向上=サービスの向上につながると考えられます。
これらのことからインダストリー事業と半導体事業は互いに支え合って事業向上を図ることができるようになっていることがわかります。
半導体の需要増も業績を下支え
半導体事業単体の過去4年間の業績を見てみましょう。
上図を見てみるとすでに2020年度から2024年度にかけて業績が右肩上がりに上昇しています。
ややコロナ特需は落ち着いているように見えますが、自動運転や機械の高度化に伴い半導体の使用個数も増えているため
これからの需要にも期待できることがわかります。
以上のことから富士電機の強みを活かした投資戦略は、事業同士の相乗効果や需要の下支えにより今後の将来性に期待できるといえるでしょう。
しかし富士電機の将来性は絶対大丈夫というわけではなく、心配な点もあります。
次は懸念点について簡単に説明していきましょう。
競争激化の半導体市場で生き残れるのか
国内のパワー半導体売り上げは第2位
ここで2021年度のパワー半導体の売り上げランキングを見ていきましょう。(参照:マイナビニュース)
上図は日本企業の2021年度のパワー半導体の売上高ランキングです。
今のところ、富士電機は国内第二位の売り上げを出しており好調な様子がうかがえます。
しかし今後はどうなっていくのでしょうか?
多くの企業が参入してくる半導体市場
新型コロナウイルス蔓延による在宅ワークやオンラインゲームの流行により、世界的にデジタル化が進んでいます。
それに伴い電子機械を動かす核となる半導体の需要は驚くべきスピードで増加しています。
そして今後も豊かで便利な生活を追い求めデジタル化が進むことで、半導体需要はさらに拡大していくことが予想されています。
しかし需要の拡大とともに、多くの企業が参入することで今後の市場獲得へ向けて競争がさらに熾烈化することは間違いありません。
富士電機の採用情報
富士電機の採用情報について重要ポイントをまとめました。(詳細が気になる方は富士電機採用情報へ)
- 技術職は理系のみ応募可
- 勤務地は会社が決定
- 海外勤務の可能性あり
上記をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
採用に関する3つのポイント
半分以上は技術職採用
2024年度の総入社数278名に対し、技術職はなんと178名であり全体の約65%となっております。
2023年度も約65%、2022年度は約68%と技術職を重要視した採用をしております。
理系しか技術職は応募できないので、理系に有利な採用条件となっております。
初年度から地方へ行く可能性も
富士電機は全国に約50拠点の工場・営業所があるため、全国配属は容易に考えられます。
特に技術部門の方は工場に配属になる可能性が高いため、地方へ行く覚悟を持って応募した方がよいといえるでしょう。
海外赴任の可能性が年々増加
富士電機の募集要項のQ&Aを見てみると下記のような記述がありました。(参照:富士電機)
特に東南アジアの国々は近年目覚ましい成長を遂げており、今後より海外進出していくことが考えられます。
キャリアプランとして貴重な経験と前向きにとらえて応募することが大切です。
富士電機から内定をもらうためには
重要視される語学力
富士電機の募集要項のQ&Aを見てみると語学力は必須と記述されております。(参照:富士電機)
TOEICのスコアよりも語学力を高めようとする姿勢を評価と書いてあるため、面接時には間違いなくつっこまれるでしょう。
その時に気にしないと書いてありながらも、TOEIC800点といえれば合格に近づくのは間違いないでしょう。
TOEICの点数でまわりと差をつけろ!
富士電機から内定をもらいやすくなるためには高い英語力が一つの武器であることがわかりました。
特に富士電機のような大手企業には、優秀な大学からエントリーする就活生が多く、差がつきにくいことが多いです。
TOEICの点数が高ければ高いほど面接官の目につきやすいといえます。
つまり本気で富士電機に就職したいと考えている就活生はTOEICの点数を上げておく必要があります。
今からでも遅くないので、ご自分に合った方法で高い英語力を目指してみてください。
ちなみに私もTOEICの点数が必要だったので、就活生の頃に必死に勉強していました。
そのころの経験談も記事になっているので是非チェックしてみてください!
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