【24卒就活生必見】デンソーの将来性が安泰な2つの理由についてわかりやすく解説!

目次

将来性の評価方法

今回は自動車部品売り上げ世界2位の株式会社デンソーについての将来性を評価していきます。

まず「事業内容」「経済・流行」「事業業績」「その他」から各企業の将来性を考え、経営戦略について把握します。
それらの項目を総合的に判断し、デンソーの将来性について解説します。

より詳細な評価方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

今回は「株式会社デンソー 2022年3月期決算」をもとに分析を行っていきます。
それではさっそく見ていきましょう。

デンソーが有する4つの事業を紹介!

車内の空調はお任せ!のエアコンシステム事業

まず自動車に必要な空調システムをサポートする「エアーコンディショニングシステム事業」であり、快適な空間を作り出しつつ、環境負荷を考慮したエネルギー効率の向上、部品の小型化を目指しています。
他にも燃費向上のための冷却システムの改良など主に自動車の熱に関する事業内容を展開しています。

まず自動車に必要な空調システムをサポートする「エアーコンディショニングシステム事業」になります。
快適な空間を作り出しつつ、環境負荷を考慮したエネルギー効率の向上、部品の小型化を目指しています。

他にも燃費向上のための冷却システムの改良など主に自動車の熱に関する事業内容を展開しています。

クリーンな排ガスで環境保護に貢献する事業

2つ目は自動車の排ガスを制御する「パワートレインシステム事業」です。
環境負荷を軽減するためにクリーンな排気を目指すだけでなく、省燃費と排出量の低下の実現を行っています。

最近ではハイブリット車(ガソリンと電池の混合)や電気自動車、燃料電池車などが普及したことにより、さらなる技術の進歩が求められる分野でもあります。

2つ目は自動車の排ガスを制御する「パワートレインシステム事業」です。
環境負荷を軽減するためにクリーンな排気を目指すだけでなく、省燃費と排出量の低下の実現を行っています。

最近ではハイブリット車(ガソリンと電池の混合)や電気自動車、燃料電池車などが普及しています。
そのためさらなる技術の進歩が求められる分野になります。

自動車の安全はここから!?セーフティ事業

3つ目は皆さんの安心・安全を守る「セーフティ&コックピットシステム事業」です。

自動運転システムや自動車のエアバックシステムなど自動車の運転を行う上で必要な安全を作り出しており、最もわかりやすく人々に貢献できる事業です。

また自動車の「走る・曲がる・止まる」を制御するのに必要な「マイクロコントローラー」(車載半導体)もここで製造しています。

3つ目は皆さんの安心・安全を守る「セーフティ&コックピットシステム事業」です。

自動運転システムや自動車のエアバックシステムなど自動車の運転を行う上で必要な安全を作り出しており、最もわかりやすく人々に貢献できる事業です。

また自動車の「走る・曲がる・止まる」を制御するのに必要な「マイクロコントローラー」(車載半導体)もここで製造しています。

車は大切に!修理・補修部品事業

主に自動車の整備・修理を行う「自動車部品・修理サービス事業」です。

自動車の機能向上を図るため、様々な部品の提供・交換のサポートを行っています。
事業規模は大きくないものの、自動車部品メーカーには不可欠のサービスです。

デンソーの業績は!?

ここ4年間の業績は好調な様子!

それではさっそく過去4年間のデンソーの業績について見ていきましょう。

営業利益・・・本業で計上した売上高から原価、販管費(人件費、広告費など)を差し引いた金額

上図を見てみると全体的な業績は2019年度に落ち込んでいるものの、見事に回復し上昇していることがわかります。

2019年度は新型コロナウイルスによるロックダウンの影響で社会経済が混乱した時期だったので致し方ないといえるでしょう。

業績が好調な2つの理由

世界的な半導体不足による需要増加

自動車の半導体不足は2020年度から続いており、いまだに解決していないほど深刻です。
理由としてはコロナウイルスからの急な経済回復に原材料の供給が追い付かず、半導体の生産量が減少していることにあります。
特に自動車向けの半導体不足はより深刻で工場停止を余儀なくされるほどでした。

前述の通り、自動車の半導体は「止まる・曲がる・走る」の非常に重要な役割を担っています。

自動車1台あたりに車載半導体は数十個から数百個使用される

この背景をもとにデンソーなどの半導体メーカーは値上げを行い、業績が好調となっているわけです。

自動車の半導体不足は2020年度から続いており、いまだに解決していないほど深刻です。

理由としてはコロナウイルスからの急な経済回復に原材料の供給が追い付かず、半導体の生産量が減少していることにあります。
特に自動車向けの半導体不足はより深刻で工場停止を余儀なくされるほどでした。

前述の通り、自動車の半導体は「止まる・曲がる・走る」の非常に重要な役割を担っています。

その半導体が車一つあたりに数十個から数百個使われるので、自動車メーカーからしたら大変なことです。

この背景をもとにデンソーなどの半導体メーカーは値上げを行い、業績が好調となっているわけです。

ちなみにデンソーとよく比較されるのが車載半導体シェア世界2位のルネサスエレクトロニクスです。
気になる方はぜひリンクをチェックしてみてください!

親会社のトヨタが業績を安定化

デンソーはトヨタ系列の企業となっており、深い関わりがあります。
デンソーが発表している最新の販売先別売り上げリストを見ていきましょう。

ややわかりにくいですが、円グラフに注目すると半分以上の売り上げをトヨタグループが占めています
言い換えればデンソーの業績はトヨタグループに下支えされていることがわかります。

トヨタグループに大きく依存しているのがデンソーの特徴!

デンソーの経営戦略

「環境」・「安心」がスローガン!

EV車市場で売り上げ2倍を掲げる

デンソーの一番の狙いはさらなる自動車市場の拡大が期待されるEV車関連製品です。
実際の製品戦略は以下のようになっています。

各部品の小型化と電気効率の向上により他社製品よりもEV車の性能向上に取り組んでいくようです。

EV車にとって少ない電気量で長い距離が走行できるのは非常に重要であり、SDGsにも貢献できる!

自動車の安全性向上により市場は約2倍に拡大

自動車において燃費のほかにもう一つ重要視されるのが安全性です。
特にアメリカにおける自動車事故による死亡者はまだまだ多いのが現状です。

デンソーは安全性に関する製品の売り上げは2020年から2030年までに約2倍に膨らむと考えているようです。

世界的な目標として2050年までに自動車事故による死亡者数ゼロを掲げている

それでは以上のデータを参考にデンソーの将来性について考察していきましょう。

デンソーの将来性について

まずデンソーの将来性について次のように結論付けることができます。

デンソーの将来性は「トヨタによる業績の下支え」と「EV車市場への旺盛な投資」により安泰である

それではこのことについて詳しく説明していきましょう!

今後も好調な業績が期待できるデンソー

まず忘れてはいけないのが、デンソーの売り上げの半分以上はトヨタ自動車が占めているというポイントです。

デンソーの業績はトヨタ自動車の業績に大きく依存している!

つまりトヨタ自動車の業績が良ければ、デンソーの業績も向上する関係性があります。
この事実をもとにトヨタ自動車の現在と今後に少しだけ目を向けてみましょう。

レクサスを実例に圧倒的な販売力を示す

トヨタ自動車が高級ブランドとして展開する「レクサス」に着目してみましょう。
レクサスの販売台数は2020年から2021年にかけて約1.3倍に増加しました!

ではなぜトヨタのレクサスが売れたのか?
私が調べた中で最も多かった理由が以下になります。

レクサスは高級車ならではのサービスや接客方法が購入を促進させた!(参照:「レクサスの魅力の理由7選」)

詳しい理由については説明を省くので、リンクの記事をご確認ください。

ここで私が主張したいのは「トヨタ自動車は車の売り方を理解している」という点です。
日本を代表する企業ですから当然のことかもしれません。

ただ今回のレクサスを実例としてトヨタが自動車のマーケティングに長けているという裏付けができるわけです。

圧倒的な国内シェアを誇るトヨタ

日本国内におけるトヨタ自動車の立ち位置も見てみましょう。
以下は2021年の代表的な日本企業の新車販売台数の割合を示した図になります。(参考:日本自動車販売協会連合会

2021年度においてはトヨタの圧勝といっても過言ではない結果となっています。
この結果からもトヨタの売り上げに関しては心配ないといえるでしょう!

高いシェアは安定した収益確保のカギ!

EV車への投資が追い風になる

今後のEV車市場のシェアをできるだけ多く獲得するため様々な企業がインパクトある目標を打ち出しています。

2030年までには4兆円を投資するトヨタ

まずはトヨタ自動車が発表しているEV車への投資に関するニュースを見ていきましょう。(参考:NHKニュース

  • 2030年までに30種類のEV車をリリース
  • EV車の開発に4兆円を投資
  • 車用二次電池の開発へ2兆円の投資

この3つだけ見てもものすごいインパクトがありますよね。
新車を30種販売するだけでなく、4兆円という大規模な投資も行うわけですから。

国内のEV市場競争は熾烈化

また日産も同様に次のような声明を出しています。(参考:Automotive media

  • 2030年度までに26モデルの導入
  • 2026年度までに2兆円の投資
  • 2028年度までに全固体電池の導入

日産もトヨタと同等のスローガンを打ち出しています。

他にもホンダや三菱、スバル、マツダなども大規模な投資や開発を行うことを発表しており、日本国内でもEV車市場の競争は激化しているといえるでしょう。

デンソーはすでに一歩リードか

先ほどの内容をふまえるとデンソーなどの自動車部品メーカーにとっては追い風であり、開発資金が調達しやすいだけなく高機能製品の需要が増加することが予想できます。

じゃあすべての部品メーカーが同じスタートラインから始まっているのか?

もちろんそんなことはないですよね。
新製品の開発に欠かせないのは「技術力」と「資金力」です。

この点から見ればデンソーはこれまでトヨタ自動車を支えてきた技術力と実績があります。
またグループ会社であることから開発の資金調達も難しくないでしょう。

やっぱりトヨタ自動車の後ろ盾は強い!

まとめ

今回はデンソーの将来性について分析しました。
現時点ではトヨタ自動車のサポートと今後のEV車市場の拡大による需要増加が見込めるデンソーの将来性は安泰であるといえます。

正直なところ、この記事を見ている就活生にとっては予測できていたかもしれません。
どちらかというと今後を考えるよりも入社することの方が大変でしょう(笑)

しっかりとした自己分析はもちろんのこと、情報収集、面接練習も欠かせません。
まだまだ時間はあるのでしっかりと準備して応募しましょう!

それではまた次回にお会いしましょう!

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