DICの理系職は、研究開発だけではありません。分析や計算科学に関わる技術系と、工程開発・設備・品質を担う生産系では、日々向き合う課題も想定される職場も違います。自分の研究や得意な技術をどの仕事につなげたいか考え、第一希望の職種と応募前に聞くことを決めていきましょう。
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結論|DICでは技術系と生産系で仕事と勤務地の見方が変わる
材料や製品の機能を生み出す仕事なら技術系、開発品を安定してつくる工程や設備に関わりたいなら生産系が、第一希望を考える入口です。
技術系には研究・開発のほか、分析、計算科学、知的財産があり、生産系にはプロセス開発、生産技術、設備、品質などがあります。DICの新卒募集は全国勤務が可能なNコースで、職種ごとに想定される拠点が異なります。希望する仕事と、受け入れられる勤務地を一緒に考える必要があります。
会社の事業や収益の将来性は、DICの企業分析で確認できます。ここでは仕事内容と応募前の条件に絞ります。
DICの理系職種|研究・分析と工程・品質はどう違うか
DICは印刷インキを起点に、顔料、樹脂、包装用接着剤、機能材料などを扱っています。同じ製品に関わっても、新しい材料や用途を考える人、量産方法をつくる人、品質を調べる人では仕事が異なります。
| 募集区分 | 含まれる主な仕事 | 向き合う課題 |
|---|---|---|
| 技術系職種 | 基礎・開発研究、応用・改良研究、分析・物性解析、計算化学・データサイエンス、知的財産など | 材料の機能を設計し、実験・解析で性能を確かめ、製品や技術へつなげる |
| 生産系職種 | 生産プロセス開発、生産技術、生産システム開発、製造、品質保証など | 決めた品質の製品を、設備や工程を使って安定して生産する |
職種紹介では、生産系の仕事として設備・プラント設計、自動化・DX、安全・環境も示されています。技術系を選べば必ず研究室で実験し、生産系を選べば必ず製造オペレーターになる、という分け方ではありません。
技術系|研究開発・分析・計算科学の仕事
DICの技術基盤には有機材料設計、高分子設計、分散、塗工・成形の応用評価、色彩光学などがあります。印刷インキだけでなく、包装材料や樹脂・電子部品向け材料など、関わる製品によって研究課題が変わります。
研究・開発は材料と用途の性能をつくる
公式の職種紹介では、研究テーマに沿った実験、解析、データ収集、分析、検証を行い、新素材や新機能製品の開発にも携わる仕事と説明しています。基礎・開発研究と応用・改良研究の募集区分があるため、「新しい材料をつくりたい」のか、「既存製品の性能や用途を改良したい」のかで、聞きたい業務内容も変わります。
分析・計算科学は開発を支える専門職
分析では組成分析や構造解析を通じて、製品開発や品質向上を支えます。データサイエンス・計算科学は、実験データや高分子シミュレーションを使い、開発テーマや技術の検討を支える仕事です。実験そのものを続けたい人と、測定・解析やデータ活用を深めたい人では、第一希望が違うはずです。
知的財産も技術系の選択肢です。特許の取得や他社権利の調査などを担うため、研究成果を事業で守りたい人は仕事内容を見比べられます。ただし、希望した業務や製品分野への配属が確約されるわけではありません。
生産系|プロセス開発・生産技術・設備・品質の仕事
生産系は、研究や製品開発で生まれた材料を、必要な品質と量で届けるための仕事です。工場を職場とする可能性はありますが、工程の設計、設備の導入、品質の調査、製造では担当する課題が異なります。
| 仕事 | 主に取り組むこと |
|---|---|
| プロセス開発 | 実験・評価を重ねて量産に適した工程を開発し、生産ラインへつなぐ |
| 生産技術・製造 | 品質とコスト、納期を両立できる生産体制を整える。製造は決められた工程の運転も担う |
| 設備・プラント、自動化・DX | 必要な生産能力に合う設備を設計・導入し、稼働や生産ラインの自動化を支える |
| 品質管理・品質保証、安全・環境 | 製品と工程の品質を調べて記録し、工場・研究所の安全や環境面も支える |
研究テーマを量産へ広げたい人はプロセス開発、稼働中の工程を改善したい人は生産技術、設備や制御に関わりたい人はプラント・DXが第一候補になります。生産系という区分だけでは勤務形態までは分からないため、交替勤務の有無は希望する職種・部署ごとに聞く必要があります。
専攻・研究をどの仕事につなげるか
DICの職種紹介には専攻と仕事の対応表があります。ただ、専攻名が一致するかだけでなく、自分が使ってきた方法をどの課題に生かしたいかで選ぶほうが、志望理由を具体的にできます。
| 経験の例 | つながる仕事の例 | 応募前に聞きたいこと |
|---|---|---|
| 有機・高分子・材料の合成、配合、物性評価 | 研究・開発、分析、プロセス開発 | 材料設計、用途開発、量産検討のどこに関わるか |
| 化学工学、反応・分離、スケールアップ | プロセス開発、生産技術、品質 | 工程条件の設計と日々の操業改善の比重 |
| 機械・電気電子・制御、設備設計 | 設備・プラント、自動化・DX、生産技術 | 設備設計、導入、保全、自動化の担当範囲 |
| 情報・計算科学、統計、データ解析 | 計算科学・データサイエンス、生産システム開発 | 材料の解析と工場データの活用のどちらに関わるか |
この表は公式の職種説明と技術基盤から、仕事で使う方法の接点を整理したものです。採用要件や配属先を確定する表ではありません。募集要項では対象を全学部全学科としています。
第一希望の職種が見えてきたら、研究や実験で取り組んだことを、その仕事とどう結び付けて話すかも気になるところです。就活会議には、DICの技術職・研究開発に関するESや選考体験記が掲載されています。
会員登録後にDICを検索し、職種や卒年が近い投稿を探せます。過去の設問や面接で聞かれた内容を、自分の研究経験を伝える準備の参考にできます。
勤務地・配属|研究開発拠点と生産拠点を分けて考える
2026年10月11日に確認した新卒募集要項では、入社区分は全国勤務が可能なNコースです。勤務地として東京、千葉、埼玉、茨城、大阪、愛知、石川、三重、群馬、滋賀が挙げられています。技術系は研究開発拠点、生産系は生産拠点での勤務を想定しています。
千葉県佐倉市の総合研究所はDICの研究開発拠点の一つです。一方で、技術系なら全員がそこに配属されるとは書かれていません。DICは本人の適性と事業状況などを踏まえ、同社または関係会社の国内拠点から配属先を決めると説明しています。将来は海外勤務となる可能性もあります。
- 希望職種が募集されている研究開発拠点・生産拠点はどこか
- 担当したい製品と勤務地はどのように結び付くか
- 勤務地の希望を伝える機会と、初期配属・異動への反映のされ方
- 工場勤務を想定する場合、その職種・部署の勤務形態
希望する県でしか働けない場合は、職種の魅力だけで応募を決めず、勤務地の条件が合うかを先に確かめる必要があります。
職種名が分かっても、若手がどの製品や工程を担当し、どこまで任されるかは募集要項だけでは分かりにくいものです。ビズリーチ・キャンパスでは、登録後に大学のOB・OGを探して訪問を依頼できます。希望する仕事に近い先輩が見つかれば、担当業務や配属後の経験を直接聞けます。
利用できる大学は公式サイトで確認できます。所属企業や職種で探し、見つからなければ同じ技術分野で働く先輩の話も参考にできます。
最終判断|第一希望の職種と応募前の質問を決める
まずは「どの課題に取り組みたいか」で第一希望を一つ仮決めします。そのうえで、担当製品、日々の業務、配属候補、勤務形態のうち、応募前に答えが必要なことを選んでください。
材料や用途をつくる研究・開発、分析・解析、計算科学のうち、最も取り組みたい仕事を決めます。「基礎研究と製品改良のどちらを担当するか」「使う実験・解析手法は何か」が質問になります。
DICの技術系職種を確認する量産工程の開発、生産体制の改善、設備・自動化、品質のうち、最も取り組みたい仕事を決めます。「開発から量産への橋渡しと、稼働中の工場改善のどちらに近いか」「勤務地と勤務形態はどうか」が質問になります。
DICの生産系職種を確認するDICの募集区分と勤務地を公式情報で確かめてから判断できます。特定の地域で働きたい人や、研究に近い仕事だけを希望する人は、応募前に譲れない条件を一つ明確にしておくと選びやすくなります。
DICの募集要項・配属条件を確認するDIC以外の化学メーカーも比べたいなら、理系新卒向け化学メーカー比較で専攻・職種・勤務地から候補を探せます。
募集職種、勤務地、配属の扱いは2026年10月11日時点の公開情報です。応募時はDIC公式の最新の募集要項をご確認ください。

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