【就職・転職】レーザーテックの将来性は?3年間の業績と成長戦略をもとに解説

レーザーテックは、最先端半導体の製造に欠かせないEUVマスク検査装置で強みを持つ会社です。一方、高額装置は受注後に製造して納入し、顧客が動作を確かめて受け入れる「検収」までに時間がかかるため、年度ごとの業績が動きます。収益力と成長戦略を基に、応募を検討するか他社と比べるかを選べます。

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目次

結論|EUV検査装置の収益力は高いが、受注と検収の変動に注意

レーザーテックは、EUVマスク検査装置の競争力と高い利益率を重視する人に向いていますが、受注から納入・検収までの時期によって年度業績が動く点には注意が必要です。

判断項目評価要点
収益基盤強いEUVマスク関連の検査装置と納入後のサービスが、高い営業利益率を支えています。
成長分野進展次世代EUVに加え、マスク・ウエハー検査へ新製品を広げ、2026年6月期は受注が回復しました。
確認点変動あり高額装置の納入・検収時期で売上高が動くため、回復した受注が利益へ移る時期が焦点です。

事業内容|先端半導体の「原版」の欠陥を見つける装置が主力

レーザーテックは半導体そのものを作る会社ではなく、光を使って微小な欠陥を見つける検査・計測装置メーカーです。主力は、半導体回路の原版となるフォトマスクと、その材料であるマスクブランクスの検査装置です。

分野主な製品と役割
EUVマスク関連EUV用のマスクブランクスや、回路パターンを描いたマスクの欠陥を検査します。微細な回路を正しく転写するために欠かせない工程です。
その他の半導体関連装置従来の光を使うフォトマスク検査、ウエハーの欠陥検査、SiCなど化合物半導体向けの検査・計測装置を扱います。
サービス納入した装置の保守、部品交換、性能維持を担います。装置販売後も続く収益源です。
その他製品FPD関連装置、リチウムイオン電池向け検査装置、レーザー顕微鏡などを提供しています。

EUVは、従来より短い波長の光で細かな回路を作る技術です。レーザーテックはEUVマスクブランクス検査装置を2017年、EUVパターンマスク検査装置を2019年に世界で初めて製品化しました。この先行開発が現在の競争力につながっています。

出典:半導体関連検査装置について、EUVマスク関連検査装置について、世界ではじめての装置。

レーザーテックの将来性を見る5つのポイント

  1. 収益基盤:EUVマスク検査装置の競争力と、納入後のサービス収益が続くか。
  2. 利益の変化:受注や検収の時期が動いても、40%台の営業利益率を維持できるか。
  3. 成長分野の収益化:次世代EUV、マスク、ウエハー向けの新製品が受注と売上高へつながるか。
  4. 研究開発・供給体制:開発を重視する人員配置とファブライト生産で、顧客の要求へ早く対応できるか。
  5. 中期計画の進捗:既存のEUV関連で成長しながら、新しい検査分野も収益源へ育てられるか。

3年業績|2026年は減収減益でも営業利益率40%台を維持

2026年6月期は売上高2,305億円、営業利益1,053億円でした。前年より減収減益となったものの、営業利益率は45.7%で、2024年6月期を上回っています。

金額は億円未満を四捨五入。営業利益率は営業利益÷売上高で計算しています。
項目2024年6月期2025年6月期2026年6月期
連結合計売上高 2,135億円営業利益率 38.1%売上高 2,515億円営業利益率 48.9%売上高 2,305億円営業利益率 45.7%
2026年6月期の品目別売上高。品目別の営業利益は開示されていません。
品目売上高構成
半導体関連装置1,681億円主力。前期比17.2%減
サービス586億円前期比36.5%増
その他製品37億円FPD・顕微鏡など

装置売上高の減少をサービスの増加が一部補いました。営業利益率が高い点は強みですが、主力装置の販売時期によって売上高と利益が動く構造は残っています。

レーザーテックは単一セグメントのため、品目別営業利益は推計していません。品目別売上高は表示単位に丸めており、合計と一致しない場合があります。出典:2026年6月期業績報告、IR資料室。

中期計画|次世代EUVと検査領域の拡大を受注回復へつなげられるか

2025年6月期から2030年6月期までの中期計画では、開発スピード、高い技術力、顧客との関係を生かして売上高を伸ばす方針です。社員の約7割をエンジニアが占め、売上高の5~10%を研究開発へ振り向ける体制を掲げています。

見る項目会社の方針・現在地
次世代EUVEUVパターンマスク検査装置ACTIS A200HiTは、従来機A150に比べて検査速度を約3倍に高めています。次世代の量産工程で採用が広がるかが成長を左右します。
マスク・ウエハー検査MATRICS X712、MAGICS M9750・M9751、OPTELICS UXMなどを投入し、EUV以外も含む検査需要を取り込む方針です。
開発・生産体制光学、精密機械、電気・電子、画像処理、ソフトウェアを組み合わせて装置を開発します。生産は外部企業を活用し、開発へ人員と資金を集中させています。
最新の進捗2026年6月期の受注高は2,375億円で、前期の1,052億円から回復しました。2027年6月期は売上高2,900億円、営業利益1,250億円を予想しています。

2027年6月期予想の営業利益率は43.1%で、2026年6月期の45.7%を下回ります。受注の増加だけでなく、装置を予定どおり納入・検収し、高い利益率を保てるかが焦点です。

ファブライトは需要変化に合わせやすい一方、特殊な光源や光学部品は代替が難しい場合があります。新製品の採用と部材供給の両方が、計画どおりの売上高を実現する条件になります。

出典:経営戦略・中期経営計画、2026年6月期業績報告、最新IR資料、事業等のリスク。

将来性評価|5つのポイントで見るレーザーテックの強みと注意点

公開情報をもとにした当サイトの評価です。
評価軸評価判断理由今後の確認点
収益基盤強いEUVマスクブランクスとパターンマスクの検査装置を世界で初めて製品化し、サービス売上高も増えています。次世代EUVでも性能と開発速度の優位性を保ち、顧客の量産工程へ採用され続けるか。
利益の変化高水準連結営業利益率は2024年6月期38.1%、2025年6月期48.9%、2026年6月期45.7%でした。2027年6月期の増収局面でも、会社予想の営業利益率43.1%を確保できるか。
成長分野の収益化進展2026年6月期は受注高が2,375億円へ回復し、2027年6月期は売上高2,900億円を予想しています。回復した受注が納入・検収を経て、会社予想どおり売上高と営業利益へ移るか。
成長投資の成果進展研究開発を重視する人員配置を続け、EUV、マスク、ウエハー向けの新製品を相次いで投入しました。新製品の受注・販売が増え、EUV関連以外の検査分野も継続的な収益源へ育つか。
中期計画の進捗要確認6年計画の序盤で受注は回復しましたが、2026年6月期の売上高と営業利益は前期を下回りました。2027年6月期の増収増益予想を達成し、その後も新製品で成長を続けられるか。
将来性のまとめ:レーザーテックは、EUV向け検査装置の競争力と40%台の営業利益率があり、中長期の成長を期待できます。一方、高額装置の納入・検収時期で年度業績が動きやすく、回復した受注が2027年6月期の売上高と利益へ移るかが焦点です。
レーザーテックが向いている人

最先端半導体を支える検査技術、世界初の製品開発、高い利益率を重視し、EUVと新しい検査分野の成長に魅力を感じる人です。

先に他社と比べたい人

半導体投資や高額装置の検収時期に左右されにくい業績、複数事業による収益の分散、幅広い勤務地や職種を重視する人です。

レーザーテックの強みは、半導体市場全体の成長だけではありません。顧客が必要とする検査装置を早く製品化し、高い付加価値を価格と利益へ結び付けてきた点にあります。

今後は、既存のEUV向け装置に加えて、新しいマスク・ウエハー検査装置が収益の幅を広げられるかが重要です。受注高、売上高、営業利益率を続けて追うと、成長の進み方を判断しやすくなります。

出典:業績報告、経営戦略、世界ではじめての装置。

最終判断|レーザーテックへの応募を検討するか、他社と比べるか

レーザーテックへの応募を検討する

就職・転職に向けて、足りない情報を確認する

レーザーテックに興味があるなら、就職・転職に向けて今足りない情報を一つ選ぶと、応募の準備を進めやすくなります。

理系新卒の方

専攻を生かせる職種、企業の探し方、研究経験の伝え方など、現在の悩みに合う確認方法や就活支援が分かる記事です。

理系就活で足りない情報を整理する

現在の募集職種や応募方法だけ知りたい場合は、レーザーテック公式の新卒採用情報で確認できます。募集年度によって対象と条件が変わります。

メーカー転職の方

経験を生かせる求人、仕事内容、勤務地、条件など、転職前に足りない情報の調べ方と相談先が分かる記事です。

メーカー転職で足りない情報を整理する

レーザーテックは中途採用も行っていますが、募集職種と条件は時期によって変わります。求人を扱う相談先や求人媒体が限られる場合もあります。

他社と比べる

高い収益力と業績の安定性を、ほかの会社と比べたい方へ

同じ半導体業界でも、検査装置、製造装置、半導体そのもの、材料では稼ぎ方と業績が動く理由が違います。複数社を並べると、レーザーテックの高い利益率と受注・検収による変動を比べやすくなります。

半導体関連メーカーの将来性を比べる

自分の専攻や経験を生かせる会社を探したい方には、新卒向けの専攻・職種・勤務地比較、または転職向けの経験・工程・条件比較が次の比較先です。

自分の専攻や研究が、レーザーテックの仕事にどうつながるか知りたい学生へ

EUV検査装置に興味があっても、光学、精密機械、電気・電子、画像処理、ソフトウェアなどの専攻を、入社後のどの仕事で生かせるかは採用情報だけでは見えにくいことがあります。

ビズリーチ・キャンパスは、先輩の所属企業・職種・経歴を見て、話を聞きたい相手を探せる大学別のOB・OG訪問サービスです。若手の仕事内容や配属後の経験を聞くと、自分が働く姿を具体的に考えやすくなります。

プロフィールから選べる所属企業・職種・経歴を見て、自分に近い経験を持つ先輩を探せます。
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自分の大学で使えるかは、公式サイトの開校大学一覧で確認できます。希望する企業・職種の先輩が見つかるとは限らず、話を聞けるかどうかは相手の承諾によります。

主な公式資料

数値は表示単位に丸めています。会社の目標・予想と当サイトの評価は、将来の業績を保証するものではありません。

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