【就活生必見】デンソーの将来性が安泰な2つの理由についてわかりやすく解説!

目次

将来性の評価方法

今回は自動車部品売り上げ世界2位の株式会社デンソーについての将来性を評価していきます。

まず「事業内容」「経済・流行」「事業業績」「その他」から各企業の将来性を考え、経営戦略について把握します。
それらの項目を総合的に判断し、デンソーの将来性について解説します。

より詳細な評価方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

今回は2024年4月26日に発表された「株式会社デンソー 2024年3月期決算」をもとに分析を行っていきます。
それではさっそく見ていきましょう。

デンソーの事業内容

エアコンシステム事業

まず自動車に必要な空調システムをサポートする「エアーコンディショニングシステム事業」であり、快適な空間を作り出しつつ、環境負荷を考慮したエネルギー効率の向上、部品の小型化を目指しています。
他にも燃費向上のための冷却システムの改良など主に自動車の熱に関する事業内容を展開しています。

まず自動車に必要な空調システムをサポートする「エアーコンディショニングシステム事業」になります。
快適な空間を作り出しつつ、環境負荷を考慮したエネルギー効率の向上、部品の小型化を目指しています。

他にも燃費向上のための冷却システムの改良など主に自動車の熱に関する事業内容を展開しています。

パワートレインシステム事業

2つ目は自動車の排ガスを制御する「パワートレインシステム事業」です。
環境負荷を軽減するためにクリーンな排気を目指すだけでなく、省燃費と排出量の低下の実現を行っています。

最近ではハイブリット車(ガソリンと電池の混合)や電気自動車、燃料電池車などが普及したことにより、さらなる技術の進歩が求められる分野でもあります。

2つ目は自動車の排ガスを制御する「パワートレインシステム事業」です。
環境負荷を軽減するためにクリーンな排気を目指すだけでなく、省燃費と排出量の低下の実現を行っています。

最近ではハイブリット車(ガソリンと電池の混合)や電気自動車、燃料電池車などが普及しています。
そのためさらなる技術の進歩が求められる分野になります。

セーフティシステム事業

3つ目は皆さんの安心・安全を守る「セーフティ&コックピットシステム事業」です。

自動運転システムや自動車のエアバックシステムなど自動車の運転を行う上で必要な安全を作り出しており、最もわかりやすく人々に貢献できる事業です。

また自動車の「走る・曲がる・止まる」を制御するのに必要な「マイクロコントローラー」(車載半導体)もここで製造しています。

3つ目は皆さんの安心・安全を守る「セーフティ&コックピットシステム事業」です。

自動運転システムや自動車のエアバックシステムなど自動車の運転を行う上で必要な安全を作り出しており、最もわかりやすく人々に貢献できる事業です。

また自動車の「走る・曲がる・止まる」を制御するのに必要な「マイクロコントローラー」(車載半導体)もここで製造しています。

自動車部品・修理サービス事業

主に自動車の整備・修理を行う「自動車部品・修理サービス事業」です。

自動車の機能向上を図るため、様々な部品の提供・交換のサポートを行っています。
事業規模は大きくないものの、自動車部品メーカーには不可欠のサービスです。

デンソーの業績について

ここ4年間の業績は好調な様子!

それではさっそく過去4年間のデンソーの業績について見ていきましょう。

営業利益・・・本業で計上した売上高から原価、販管費(人件費、広告費など)を差し引いた金額

上図の通り4年間を通してみるとデンソーの業績は順調に増加していることがわかります。

2024年度の営業利益が減少しているのはリコール問題により1518億円の赤字計上をしているからです。
(詳細はCar watchの記事をご確認ください)

業績が好調な2つの理由

自動者の高性能化により需要増加

自動車は年々高性能になっており、自動運転や空調システムなど便利な機能が次々と追加されています。
それに伴い半導体の使用量が増加しているため、需要は増加していることが考えられます。
特に自動車向けの半導体不足は供給が追い付かず、一時期は工場停止を余儀なくされるほどでした。

前述の通り、自動車の半導体は「止まる・曲がる・走る」の非常に重要な役割を担っています。
その半導体が車一つあたりに数十個から数百個使われるので、自動車メーカーからしたら大変なことです。

自動車1台あたりに車載半導体は数十個から数百個使用される

この背景をもとにデンソーなどの半導体メーカーは値上げを行い、業績が好調となっているわけです。

自動車は年々高性能になっており、自動運転や空調システムなど便利な機能が次々と追加されています。

それに伴い半導体の使用量が増加しているため、需要は増加していることが考えられます。
特に自動車向けの半導体不足は供給が追い付かず、一時期は工場停止を余儀なくされるほどでした。

前述の通り、自動車の半導体は「止まる・曲がる・走る」の非常に重要な役割を担っています。

その半導体が車一つあたりに数十個から数百個使われるので、自動車メーカーからしたら大変なことです。

この背景をもとにデンソーなどの半導体メーカーは値上げを行い、業績が好調となっているわけです。

ちなみにデンソーとよく比較されるのが車載半導体シェア世界2位のルネサスエレクトロニクスです。
気になる方はぜひリンクをチェックしてみてください!

親会社のトヨタが業績を安定化

デンソーはトヨタ系列の企業となっており、深い関わりがあります。
デンソーが発表している最新の販売先別売り上げリストを見ていきましょう。

ややわかりにくいですが、円グラフに注目すると半分以上の売り上げをトヨタグループが占めています
言い換えればデンソーの業績はトヨタグループに下支えされていることがわかります。

トヨタグループに大きく依存しているのがデンソーの特徴!

デンソーの経営戦略

掲げる3つの戦略について

デンソーは主な経営戦略の3つを下図の通りに紹介しております。(参照:デンソー

それぞれどのような戦略なのか見ていきましょう。

半導体への投資がデンソーを下支え

1つ目の経営戦略は「半導体事業・ソフトウェア」の技術業化を上げています。

デンソーの事業は半導体に依存しているため、半導体の性能が向上することは自社の製品価値が向上することを意味しています。
つまり半導体への投資を行うことで、会社全体が利益を被ることができるのです。

進み続ける自動車の高性能化

2つ目の経営戦略はBEV(バッテリー型電気自動車)、SDV化の競争力強化です。
SDVとは便利な機能を更新し続けることでユーザーに価値あるサービスを提供することで、その一例を下図に紹介しております。

(参照:デンソー
(参照:デンソー

便利な機能とは自動運転や全方位モニターなど様々あり、各自動車メーカーはこれらのサービスを発展させ続けており競争力は今後も激化していくことが考えられます。

デンソーは激化する高性能競争に負けないよう半導体やソフトウェアに投資しつつ、新たなシステムを構築し続けることを2つ目の経営戦略として掲げているのです。

世界的な目標として2050年までに自動車事故による死亡者数ゼロを掲げている

新事業の創出について

3つ目の経営戦略は2030年度までに自動車以外に新しい分野にて事業を創出することです。
おそらくM&Aやパートナー契約により全く別の事業を展開している企業と連携し、自社で培った生産管理などのノウハウを基にサービスを展開しようと考えているのでしょう。

これから具体的な策がでてくると思います。

それでは以上のデータを参考にデンソーの将来性について考察していきましょう。

デンソーの将来性について

今後も好調な業績が期待できるデンソー

まず忘れてはいけないのが、デンソーの売り上げの半分以上はトヨタ自動車が占めているというポイントです。

デンソーの業績はトヨタ自動車の業績に大きく依存している!

つまりトヨタ自動車の業績が良ければ、デンソーの業績も向上する関係性があります。
この事実をもとにトヨタ自動車の現在と今後に少しだけ目を向けてみましょう。

レクサスを実例に圧倒的な販売力を示す

トヨタ自動車が高級ブランドとして展開する「レクサス」に着目してみましょう。
レクサスの販売台数は2022年から2023年にかけて約2倍に増加しました。(参考:日本自動車販売協会連合会

ではなぜトヨタのレクサスが売れたのか?
私が調べた中で最も多かった理由が以下になります。

レクサスは高級車ならではのサービスや接客方法が購入を促進させた!(参照:「レクサスの魅力の理由7選」)

詳しい理由については説明を省くので、リンクの記事をご確認ください。

ここで私が主張したいのは「トヨタ自動車は車の売り方を理解している」という点です。
日本を代表する企業ですから当然のことかもしれません。

ただ今回のレクサスを実例としてトヨタが自動車のマーケティングに長けているという裏付けができるわけです。

圧倒的な国内シェアを誇るトヨタ

日本国内におけるトヨタ自動車の立ち位置も見てみましょう。
以下は2023年1月~12月の代表的な日本企業の新車販売台数の割合を示した図になります。(参考:日本自動車販売協会連合会

2023年においてはトヨタの圧勝といっても過言ではない結果となっています。
この結果からもトヨタの売り上げに関しては心配ないといえるでしょう!

高いシェアは安定した収益確保のカギ!

日本の自動車市場が復調の兆し

EV市場の停滞がトヨタの追い風に

EV市場はテスラ社を筆頭に一時的な盛り上がりを見せたが、現在停滞しています。
これはバッテリーと充電技術の開発が追い付いておらず、想像以上に運転効率が悪いからです。

実際、EU諸国は2035年までに内燃機関の新車販売を撤回しただけでなく、補助金の停止を発表したため、世界をけん引するEUのEV市場が停滞しています。

これに対し、ガソリンと電気で動かすことができるハイブリット車が世界で見直され始めています
ハイブリット車の開発に重点を置いていた日本メーカーは優位な状況になってきたといえるでしょう。

デンソーの技術力が役立つ未来へ

先ほどの内容をふまえるとデンソーなどの自動車部品メーカーにとっては追い風であり、開発資金が調達しやすいだけなく高機能製品の需要が増加することが予想できます。

じゃあすべての部品メーカーが同じスタートラインから始まっているのか?

この点から見ればデンソーはこれまでトヨタ自動車を支えてきた技術力があるため、今後の発展にも期待できることが考えられます。


以上のことから、トヨタの下支えと今後の市場動向からデンソーの将来性は期待できると考えられます。


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